2015/03/06

【国立競技場】スタンド取り壊し工事本格化 コンクリ塊の100%リサイクル目指す


“聖地”解体が本格化--。2020年東京五輪に向けて建て替える国立競技場(東京都新宿区)のスタンド取り壊し工事が始まった。スポーツ施設で国内最大級となる、RC一部S造地下1階地上5階建て延べ約5万2000㎡規模を解体する。日本スポーツ振興センター(JSC)は5日、計32機の重機がメーンスタンドなどを取り崩す現場を報道機関に公開した=写真。

取り壊し工事は、岡野建築設計事務所が施工監理を担当、南工区を関東建設興業、北工区をフジムラが施工し、9月末の完成を予定している。「コンクリート塊を100%リサイクルする」(JSC)など再利用にも留意する。

19年開催のラグビーワールドカップ会場にもなる新国立競技場は、スタンド工区を大成建設、屋根工区は竹中工務店の施工で10月の着工を予定している。
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