2015/03/25

【職人不足】リフォーム工事での大工不足が深刻 地方で顕著な傾向 住宅リフォーム協調査

リフォーム工事で大工の不足が深刻--。住宅リフォーム推進協議会の2014年度住宅リフォーム実例調査結果によると、不足している業種(複数回答)は大工の81.8%が最多で、2位の左官工の31.6%を大きく引き離していた。3位は現場監理技術者等で26.4%、4位以下は塗装工、タイル貼り工などが10%台で続いている。

 職人不足が工事費に影響を与えているかどうかは、質問事項にないため不明となっている。業種別の不足状況は、国土交通省の要請を受け初めて実施した。
 一方、13年度から実施している職人と資材の充足状況は、「資材は充足しているが人手が不足」は全体の45.7%で前回より1.5ポイント下がったが、「現状では問題がないが先々を考えると不安」は27.2%で1.6ポイント上昇した。企業の規模別にみると、手掛けた工事件数が10件未満は「資材は充足、人手が不足」が34.9%だが、工事件数が多くなるに従って比率は高まる傾向にあり、500件以上は64.5%にのぼっている。
 「資材は充足、人手が不足」の地域別状況は、北海道が61.1%、四国が54.2%、九州・沖縄が53.2%、関東が51.8%の順になっている。大都市圏よりも地方で職人の不足感が強いことについて協議会は、「職人の高齢化がより進んでいることと、地方は新築の落ち込みが大きく、リフォームのニーズが強いためではないか」とみている。
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