2015/05/25

【新潟士会シンポ】豪雪地の歴史ある建造物をどう継承するか 「まつだい郷土資料館」復原で考える

新潟県建築士会は21日、「雪国における伝統木造建築技術の意義と可能性-十日町市指定文化財『まつだい郷土資料館』=写真(撮影:Osamu Nakamura)=移築復原の報告から豪雪地の可能性を探る-」と題したシンポジウムを新潟県十日町市の千手中央コミュニティセンターで開いた。歴史ある建築物をどのように継承していくかを考える機会とあって、多くの人が聴講に訪れた。
 冒頭、あいさつした同会の渡辺斉常務理事は、ヘリテージマネジャーの養成講座を始めとする同会の活動に触れた上で、「国内の人口が減少していく中で、持続可能な社会を形成することは非常に重要。われわれの取り組みがその一助になれば」と述べた。また、文化財の保全、活用に向けた県内自治体の動向も紹介した。

続いて、新潟県南魚沼地域振興局地域整備部の細道博建築課長が来賓として祝辞を寄せた。同会の富井冨士子まちづくり副委員長が今回の趣旨を説明した後、シンポジウムへと移った。
 第1部では、ヘリテージマネジャー養成講師の山崎完一氏と同会の清水恵一副会長、富井副委員長がまつだい郷土資料館の移築復原に関する概要を報告した。
 第2部は、今回のタイトルをテーマとしたパネルディスカッション。同会の相田幸一まちづくり委員長をコーディネーターに、渡辺常務理事、山崎氏、清水副会長、富井副委員長がパネリスト務めた。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【西日本高速】高さ100m! 和歌山JCTのAランプ橋に登り大スケール体感 「なるほど!高速道路発見」  西日本高速道路関西支社は18日、同社と近畿地方整備局が建設を進めている阪和自動車道和歌山ジャンクション(JCT)新設事業の建設工事現場で見学会「なるほど!高速道路発見」を開いた。一般見学者約20人が参加、Aランプ橋工事(施工=三井住友建設)の橋梁に登り、巨大な土木構造物のスケールを体感した。  見学会は、普段は目にすることのできない高速道路の現場を一般に公開し、同社の安全の取り組みなどを紹介する取り組みとして、2014年度から始めている… Read More
  • 【潜入ルポ】日本ダムアワード2016 ダムマニアの選ぶ“今年、活躍したダム”は!?  街がクリスマスに浮かれ出す12月後半、新たに渋谷へ移転したニフティが運営するイベントハウス「東京カルチャーカルチャー」へ「日本ダムアワード2016」の取材に潜入してきました!  お台場から渋谷に移転したニフティ「東京カルチャーカルチャー」は、渋谷駅から徒歩10分足らず、とても便利な立地のおしゃれなビルの中。オープニングパーティーでは三竹兼司社長が人間大砲で飛ぶ、という趣向で度肝を抜かれましたが、会場はスクリーンも見やすくなっています。… Read More
  • 【鹿島】ドリルジャンボ試乗に小学生(と大人)歓喜! 岩手県・唐丹第3トンネル現場見学会  鹿島が岩手県釜石市唐丹町で施工している東北地方整備局発注の国道45号唐丹第3トンネル工事(新岡尚幸所長)の現場で17日、地元小学生と住民を対象とする現場見学会が開かれた。参加者は普段、入ることができない工事現場を興味深そうに見て回った。  見学会は、地域に工事の進捗状況と公共工事を理解してもらうとともに、建設産業に親しみを持ってもらおうと実施。市立平田小学校と栗林小学校の児童や保護者、近隣住民など約90人が参加した。  冒頭、あいさつ… Read More
  • 【犬山城】『城郭』の歴史的価値を考えるシンポジウム 1/22@犬山市 参加無料  愛知県犬山市は2017年1月22日、犬山国際観光センターフロイデ(松本町4-21)で「犬山城シンポジウム-『城郭』の歴史的価値を考える-」を開く。文献や考古学、歴史地理学建築史学の専門家が実施した調査成果を発表するほか、城郭の歴史的価値をテーマにパネル討議する。写真は犬山城天守閣(photo:Bariston)  参加は無料。定員は先着250人。申し込みは教育部歴史まちづくり課・電話0568-44-0354。建設通信新聞の見本紙をご希望… Read More
  • 【浦山ダム】幻想的なダムをX'masに! 堤体ライトアップ12/23-25まで  水資源機構荒川ダム総合管理所は23-25日、浦山ダム(埼玉県秩父市荒川久那4041)の堤体をライトアップする。点灯時間は3日とも午後6時から9時まで。事務所では、冬の夜空に浮かび上がる幻想的なダムにぜひ足を運んでほしいとしている。写真は昨年のライトアップ  照明設備は、夜間の防災操作やダム下流部分を照らすため設置している。今回、設備点検のため堤体をライトアップする。建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら … Read More

0 コメント :

コメントを投稿