藤本壮介氏の展覧会「藤本壮介展 未来の未来」が東京都港区のTOTOギャラリー・間で開かれている。「自分自身で関連性を見つけて、自分なりのストーリーを組み立ててもらいたい」という藤本氏の考えから、過去の作品から最新作まで111個の模型を無造作に展示する。会期は6月13日まで。
3階の第1会場と中庭では大きさや完成度、時期の異なる模型をばらばらに配置し、「森の中を歩き回れる」雰囲気を演出している。藤本氏はコンセプトについて、「思考の過程は一本の道ではなく、建築が実現するまでに思いついたことがたまたま種となり、全く違うアイデアと組み合わさって、違う花を咲かせるなど、複層的な流れがある。自分が建築を考える際にはそれを大事にしている。このような変遷を一本のラインでなく、無数に導きだせる可能性のつながりとして見てもらいたい」と説明した。
4階の第2会場には、キッチンのスポンジ、植物、箱など、一見建築と無関係に思える20個の模型を整然と並べて展示している。対照的に両側の壁面には実現性のあるプロジェクトの写真やテクストを貼った。フロアのテーマは『Architecture is everywhere』。これは「建築を発想するプロセスの中には、真面目なリサーチの他に、建築以外の物と建築とを意外性を持って結びつけるような思考が動いている。そこから新しい場所、建築のあり方、住環境のあり方を見つけ出す。このような『建築を見いだす』という思考プロセスを感じてほしい」との考えによるもので、建築の未来象を示す試みとなっている。
藤本氏は「建築家の展覧会は、実物の建築を展示することができないというジレンマがある。しかし思考の流れはリアルだ。思考の予感をつかまえるような、試行錯誤の過程を体験してもらえたら」と、今回の展覧会に込めた思いを語った。
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3階の第1会場と中庭では大きさや完成度、時期の異なる模型をばらばらに配置し、「森の中を歩き回れる」雰囲気を演出している。藤本氏はコンセプトについて、「思考の過程は一本の道ではなく、建築が実現するまでに思いついたことがたまたま種となり、全く違うアイデアと組み合わさって、違う花を咲かせるなど、複層的な流れがある。自分が建築を考える際にはそれを大事にしている。このような変遷を一本のラインでなく、無数に導きだせる可能性のつながりとして見てもらいたい」と説明した。
4階の第2会場には、キッチンのスポンジ、植物、箱など、一見建築と無関係に思える20個の模型を整然と並べて展示している。対照的に両側の壁面には実現性のあるプロジェクトの写真やテクストを貼った。フロアのテーマは『Architecture is everywhere』。これは「建築を発想するプロセスの中には、真面目なリサーチの他に、建築以外の物と建築とを意外性を持って結びつけるような思考が動いている。そこから新しい場所、建築のあり方、住環境のあり方を見つけ出す。このような『建築を見いだす』という思考プロセスを感じてほしい」との考えによるもので、建築の未来象を示す試みとなっている。
藤本壮介氏 |
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