2015/05/07

【九州地整×JAXA】「だいち2号」の観測データを火山降灰や離島保全に活用

九州地方整備局とJAXA(宇宙航空研究開発機構)は4月30日、福岡市の東福第2ビルで、人工衛星「だいち2号」(ALOS・2)の観測データの提供に関する協定の調印式を開いた。

 2014年5月24日に種子島宇宙センターから打ち上げられた、だいち2号の観測データの提供を受ける。だいち2号から送られてくる画像は、Lバンド合成開口レーダーにより観測された画像で、夜間や雲で覆われている場合でも地表面の様子をとらえることができ、同局は、火山などの経年的な地形変化や降灰状況の調査、離島の保全調査で活用する。JAXAとの協定締結は全国の整備局では初めてとなる。
 調印式では、整備局の金尾健司局長とJAXA第1宇宙技術部門の深津敦事業推進部長が協定書を取り交わした=写真。金尾局長は「九州は災害リスクが高い。桜島では火山の噴火活動が活発になっており、しっかりとした監視が必要だ」、深津部長は「今回の協定書締結をきっかけに、人工衛星利用の幅を広げ、国民生活の向上に貢献していきたい」とコメントした。
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