竹中工務店グループ専門工事会社の東京朝日ビルド(本社・埼玉県草加市、八木潤一郎社長)は、福島県会津若松市の県立会津工業高校3年生を対象に、鉄筋組み上げの出前授業を開いた=写真。同校建築インテリア科の9人は、目の前で組み上がっていく鉄筋を前に「職人の方はすごい技術を持っている」などと目を輝かせた。同校の田中哲教諭は「今後も生徒が建設業を向くように、こうした取り組みをしてほしい」と話す。
同社は、高度経済成長期に竹中工務店が躯体工事技能者養成を目的に設立した東北養成所が前身。現在でも毎年社員3%を新卒採用して人材育成を進めている。また、近年の技能者不足を受けて「ビルド学校」という取り組みを始めており、今回の出前授業もその一環だ。
出前授業には、ベテランの及川盛幸工事部長と社員の加藤大輔さん、そして同校出身で19歳の二瓶玲哉さんが講師として派遣された。受講する生徒は、日ごろから建築デザインや構造力学を学んでいる。
当日は、講師の3人が図面をもとに柱や梁、壁の鉄筋を実際に組み上げた。また、生徒に結束用のハッカーを渡し、実際に鉄筋を結束する訓練も行った。
生徒からは、「実際やってみると難しく、結束のスピードに驚いた」「親戚の鉄筋工から難しさは聞いていたが、プロは違うと感じた」「僕も将来こういう仕事に就きたいと思った」との感想が聞かれた。
二瓶さんは、「2年前は自分もこの学校の生徒で、自分が3年生の時に1年生だった生徒に教えるので緊張した。建築科でない生徒もきてくれてうれしい気持ちになった。これからは五輪も始まるので、人不足はなんとか解消したい」と話す。
田中教諭も「生徒に実際の作業を見せたいというのがきっかけ。実際のプロの作業を見て、自分でもやって肌で感じれば、より建設産業に興味を持ってもらえる」と話している。
同社には、会津工高から4人が入社している。今回組み上げた鉄筋は、今後、型枠を組み立てる工程まで行う予定だ。
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同社は、高度経済成長期に竹中工務店が躯体工事技能者養成を目的に設立した東北養成所が前身。現在でも毎年社員3%を新卒採用して人材育成を進めている。また、近年の技能者不足を受けて「ビルド学校」という取り組みを始めており、今回の出前授業もその一環だ。
出前授業には、ベテランの及川盛幸工事部長と社員の加藤大輔さん、そして同校出身で19歳の二瓶玲哉さんが講師として派遣された。受講する生徒は、日ごろから建築デザインや構造力学を学んでいる。
当日は、講師の3人が図面をもとに柱や梁、壁の鉄筋を実際に組み上げた。また、生徒に結束用のハッカーを渡し、実際に鉄筋を結束する訓練も行った。
生徒からは、「実際やってみると難しく、結束のスピードに驚いた」「親戚の鉄筋工から難しさは聞いていたが、プロは違うと感じた」「僕も将来こういう仕事に就きたいと思った」との感想が聞かれた。
二瓶さんは、「2年前は自分もこの学校の生徒で、自分が3年生の時に1年生だった生徒に教えるので緊張した。建築科でない生徒もきてくれてうれしい気持ちになった。これからは五輪も始まるので、人不足はなんとか解消したい」と話す。
田中教諭も「生徒に実際の作業を見せたいというのがきっかけ。実際のプロの作業を見て、自分でもやって肌で感じれば、より建設産業に興味を持ってもらえる」と話している。
同社には、会津工高から4人が入社している。今回組み上げた鉄筋は、今後、型枠を組み立てる工程まで行う予定だ。
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