2015/05/12

【建築】富山の“顔”に! 「TOYAMAキラリ」竣工、意匠設計は隈研吾氏

富山市の中心市街地、西町南地区で建設が進められていた再開発ビル「TOYAMAキラリ」が完成し、9日に新施設内で竣工式が行われた。事業主の西町南地区市街地再開発組合の関係者を始め、設計・監理を担当したRIA・隈研吾・三四五JVと施工の清水建設・佐藤工業JVの関係者らが無事竣工を祝った。

 式典で同組合の河上彌一郎理事長は「富山市中心部のシンボルとして、今後一層キラリと輝いていくことだろう」と竣工の喜びを語った。また、「意匠設計を担当された隈研吾先生には富山の“顔”をつくっていただいた。施工JVは素晴らしい技術とチームワークで納期どおり完成させ、大手ゼネコンの力量、実力を見せていただいた」と設計、施工の各担当者に謝意を表し、RIAの宮原義昭社長、隈研吾氏、三四五建築研究所の稲葉実社長、清水建設の宮本洋一社長、佐藤工業の山田秀之社長に感謝状を贈呈した。
 式典後、隈氏が設計コンセプトや建物の特徴を説明し、参加者が内部を見て回った=写真。再開発ビルには富山市のガラス美術館と図書館、富山第一銀行が入居する。
 規模はS造地下1階地上10階建て延べ2万6790㎡。建設地は同市西町5-1ほか。工期は2013年6月から15年4月末まで。
 式典には来賓として藤山秀章北陸地方整備局長、林正之富山県土木部長、森雅志富山市長らが出席。式典後には祝賀会が盛大に開かれた。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【伊東豊雄】千里青山台団地の「みんなの庭」第1弾が完成! 集会所前に多目的コンロ設置  都市再生機構西日本支社と建築家の伊東豊雄氏が大阪府吹田市の千里青山台団地で取り組んでいる「伊東豊雄×UR みんなの庭プロジェクト」の第1弾の成果となる多目的コンロ台が完成し、13日にお披露目会=写真=と伊東氏の講演会が同団地集会所で開かれた。団地居住者と一般参加計70人が参加し、交流した。  みんなの庭プロジェクトは、「居住者と一緒に考え、かたちにしていく作業を通した共有空間リノベーション」として団地の活性化と魅力向上を図ることを目的に… Read More
  • 【山梨知彦】「光の即物性や機能性、関係性つなぐのがBIM」 光環境デザインシンポ  日本建築学会は11日、東京都渋谷区の建築家会館本館ホールで第14回光環境デザインシンポジウム「山梨知彦と語る光の建築」を開いた。写真は山梨知彦氏。  冒頭あいさつで、同学会光環境デザイン小委員会主査の吉澤望東京理科大教授は、「建築家や技術者、研究者と光について語り合い、理解を深めることがシンポジウムの目的だ」と開催の意義を述べた。 続いて、日建設計の山梨知彦執行役員設計部門代表が講演した。山梨氏は光を意識し始めたきっかけとして、金属のレ… Read More
  • 【本】ルールと実例から学ぶ“負けない設計者” 『建築紛争から学ぶ設計実務』  建築設計は高い社会貢献度を持つとともに、その過程や結果において常にリスクがつきまとう。本書では、建築設計者の尊厳を守りながら、より良い建築環境を構築し社会に貢献するためにはどうしたらよいかという課題を建築紛争という切り口から考える。  第I編は建築設計者の職能と建築紛争について概観し、第II編では設計業務の範囲を整理し、報酬と契約を説明する。第III編は保険制度を解説した上で設計・監理業務の責任をまとめ、第IV編では、実例を見ながら建築… Read More
  • 【五十嵐太郎の〝窓から建築を考える〟】「開口部から人の関係を描く諏訪監督」 東京大学で開催された「建築の際」シンポジウムにゲストとして出席し、映画監督の諏訪敦彦と話す機会を得た。諏訪は『M/OTHER』(1999年)のように、あらかじめ台詞を用意した脚本を使わず、その場で俳優に即興的に演じさせることで、結果的にフィクションとドキュメンタリーのあいだで宙吊りになったような作品をつくることで知られている。この作品でも住宅という舞台を強く意識し、映画の空間をめぐって青木淳と対談をしているが(『住宅論-12のダイアローグ』I… Read More
  • 【意見交換会】新居千秋氏、具体策示す 小田原市芸術文化創造C・設計白紙問題  芸術文化創造センターを考える会(代表・大須真治中央大名誉教授)は、設計者の新居千秋氏(新居千秋都市建築設計代表取締役)を迎え、入札不調後の「芸術文化創造センター」を考える「設計者との意見交換会」を開いた=写真。会場の小田原市民センター(神奈川県小田原市)には市民や市会議員など100人近い人が参加した。同会は14日、「市民検討委員、専門委員、設計者等を一堂に会した対策会議の早期開催を求める要望書」を市に提出した。  同会は市が公表した「実… Read More

0 コメント :

コメントを投稿