2015/09/05

【インタビュー】技能五輪・金の島瀬竜次さん(きんでん)、長丁場で集中切らさず「攻めた」

情報ネットワーク施工職種では日本代表の6連覇と同社の2連覇がかかっていた。優勝が決まった瞬間、「もちろんうれしかったが、それよりも安堵感が強かった」という。

 4日間計16時間30分と競技時間が長いため「集中力を切らさないよう心掛けた。挑戦者として『攻め』の気持ちを忘れなかったことが良かったと思う」と振り返る。
 競技初日の課題・モジュール1は「作業時間がぎりぎりになるとは思っていたが、慣れない部材を使うことなどで予定より作業が遅れがちになった」というが、工程の調整などで切り抜けて波に乗り、最も配点ウエートが高い2日目のモジュール2もきっちり時間どおりに終わらせた。
 出場選手のうち唯一、モジュール1、2を時間内に終わらせたとあって、この時点で「あと2日、しっかり点を積み上げれば勝てる」との思いを強くした。3、4日目は少し固くなって細かいミスは出たものの、金メダルに加えて、日本代表選手の最高得点者に贈られる「ベスト・オブ・ネイション」も手にした。
 「優勝は周囲の方々のサポートのおかげ」と感謝の気持ちを忘れず、「指導してもらったことを後輩に伝えたいし、将来現場に出ることになれば、そこでもしっかり貢献したい」と前を見据える。
 2011年3月埼玉県立三郷工業技術高電気科卒。1992年生まれ、22歳。
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