地域建設業に新たな熱中症対策が広がりつつある。熱中症対策といえば、詰所でスポーツドリンクやかき氷、塩飴などを配布することなどが一般的だが「水シャン」を奨励する取り組みが始まっている。水シャンは、作業員や職員を対象に、休憩時や終業後に水でシャンプーして、汗やムレを解消してもらおうというものだ。現場でスカルプシャンプーを配るこの取り組みは、三和建設(本社・大阪市淀川区、森本尚孝社長)が導入しているほか、中村建設(本社・奈良市、中村光良社長)でも始めた。
三和建設の森本行則専務は「長時間ヘルメットをかぶっていると、どうしても汗やムレが気になる。これは建設業独特のものなので、スッキリしてほしい」と話す。
同社は、スカルプシャンプーを発売しているユニリーバ・ジャパンが展開している「着帽手当」というプロモーションに賛同し、取り組みを始めたという。
都内の数現場を対象に、シャンプーを設置したり、「手当」としてシャンプーを配布している。
中村建設でも、シャンプーを購入して職員に配布する取り組みを始めた。中村光良社長は「街中の現場では、電車で通っている作業員もいるので、終業後に頭を洗って帰りたいという人も多いのではないか」と話している。
現場の流し場に石けんの隣にシャンプーを置くだけでも始められる「水シャン」という熱中症対策、皆さんの現場でもいかがだろうか。
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