新潟県長岡地域振興局地域整備部と、県発注の柿川放水路本体(その8)工事を施工する加賀田組・中越興業JVは27日、一級河川柿川床上浸水対策特別緊急(柿川放水路整備)事業への理解を深めてもらうため、長岡工業高等専門学校環境都市工学科の4年生(40人)を対象とした現場見学会を開いた。受発注者双方には同校の卒業生が多く、後輩たちの技術的疑問だけでなく、進路相談にも優しく応じていた。
ものづくりと建設産業の魅力を伝え、担い手の確保・育成につなげるのが狙い。
見学会に先立って長岡市のハイブ長岡で、長岡高専OBである同部の神田光行計画調整課計画専門員と小林与基災害復旧課主任、施工者の中山徳人主任技術者(中越興業)が事業概要などを説明した。
3人とも「学生のうちに技術的な基礎をしっかりと学んでほしい」とアドバイスを送ったほか、「公共事業の役割は一般的に感じにくく、縁の下の力持ち的存在だが、その効果を積極的に発信していくことも重要」(神田計画専門員)、「どんな仕事でもやりがいとつらさがある中、建設業は長所の方が多いように思う」(中山主任技術者)と加えた。会場には、同工事の作業所長(現場代理人・監理技術者)を務める杉田保信氏(加賀田組)らも同席した。
続いて、現場に移動し、オープンシールド工法などを間近で見学した。
柿川床上浸水対策特別緊急事業では、1.4㎞にわたって放水路を整備する。柿川放水路本体(その8)工事はこのうち120mを施工する。2017年3月の完成を予定している。
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