国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所主催による情報化施工技術現場見学会が1月28日、長野県中野市栗林地先の栗林築堤護岸工事現場で開かれた=写真。施工は鹿熊組(本社・長野市)、情報化施工機器のレンタルをレンタルのニッケンとシーティーエスが担当している。
情報化施工技術の知識習得と最新の情報化施工実演を目的に開いたもので、地元建設会社などから85人が参加し、5班に分かれて見学した。工事現場では、バックホウの法面締固め管理技術、マシンガイダンスバックホウ技術、マシンコントロールブルドーザー技術、GNSS(衛星測位システム)による締固め管理技術、3Dレーザースキャナーの出来形計測技術の5つの情報化施工技術が導入されている。このうちバックホウの法面締固め管理技術は、振動バケットの稼働時間により法面の締固め時間を管理するシステムで、振動時間を車載搭載パソコン画面に色分けで表示することにより、精度を高めている。
あいさつした北陸地整の酒向秀典中野出張所長は、国交省の推進するi-Construction(アイ・コンストラクション)を紹介しながら「取り組みの一環が情報化施工だ。自治体工事にも当たり前の時代がくるのではないか」と述べた。参加者は、説明者のガイダンスを受けながら、熱心に見学した。
同工事の工期は3月30日まで。進捗率は75.0%(1月20日現在)。概要は延長343m、盛土量1万9400m3、法面整形工1万1970㎡など。
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