前川建設(兵庫県加古川市)は、兵庫県高砂市内で進めている法華山谷川水系法華山谷川河川改修工事(兵庫県発注)で、コマツの3次元マシンコントロール(MC)バックホウ「PC200i」を導入している。兵庫県下の自治体が発注した工事でのMC建機導入は今回が初めて。2月26日には県や周辺市町、近畿地方整備局などの職員を対象にした導入事例発表会を現地で開いた。
PC200iはGNSS(全地球測位システム)アンテナと基地局から得た刃先位置情報、施工設計データをもとに作業操作のセミオート化を実現するICT(情報通信技術)建機。バケットの刃先が設計面に達すると作業機が自動的に停止するため微妙な操作を必要とせず、オペレーターは掘り過ぎを気にせずに掘削作業ができる。
今回の河川改修工事では法面成形などに使用しているほか、車体に取り付けたステレオカメラで工事進捗状況の記録も行っている。
前川建設の前川真一郎専務取締役は「丁張りが不要で、工期短縮と人件費の削減や事故防止に大きな効果がある。性能的にも申し分なく、導入する価値は高いと感じた」と感想を話す。また「若年層を中心とした建設業の人材不足を解決する1つの方法になり得る。業界魅力アップのアピールポイントとしても活用できるのではないか」と期待を寄せている。
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