大阪建設業協会は27日、高校生を対象とした見学会を開いた。府立今宮工科高(大阪市西成区)の2年生約40人が、第二阪和国道(和歌山岬道路)の現場を見学した=写真。
生徒らが訪れたのは、同道路の整備事業のうち2016年度内の開通を目指す淡輪ランプ~平井ランプ間(7.6㎞)のうち、壺山建設が担当している孝子(きょうし)地区(大阪府岬町)の現場。同社担当者が道路の基本構造や現場の概要について説明した後、見学に移った。
施工管理体験では、光波測量やアンカー作業の工程について説明を受けた。トータルステーションと連動した転圧締め固め管理の様子なども見て、情報化施工の一端にも触れた。マイクロバスに乗り換えて現場内から建設中の路線を巡ったほか、擁壁に将来の夢などを落書きする「夢描き」にも挑戦した。
光波測量を体験 |
質疑応答では「仕事に慣れるまでどのくらい時間がかかる」「仕事において大切なことは」「待遇は」などさまざまな質問が寄せられていた。
同社の壺山信次専務本部長は「柔らかく、かみ砕いて説明することに力を置いた。こうした見学会を通じ、建設業に対する関心を少しでも抱いてもらえたら」と話した。
和歌山岬道路は、大阪~和歌山間の国道26号の慢性的な渋滞解消を目的に整備が進められている。孝子地区周辺の工事は、近畿地方整備局浪速国道事務所が発注。壺山建設は現在「中孝子地区本線改良他工事」「中孝子地区道路整備工事」「下孝子地区道路整備工事」の3件を施工している。
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