大阪商工信用金庫の新本店ビル建設プロジェクトが本格始動した。既存建物にあった今井兼次作のモザイクレリーフを保存再生し建て替えるもので、設計は安藤忠雄建築研究所、施工は竹中工務店・鴻池組JVが担当する。2017年5月末の完成を目指している。
8月27日に大阪市中央区の建設地で起工式が行われた。神事ではまず安藤忠雄氏が鎌(かま)を入れた。続いて施主である大阪商工信用金庫の片桐陽会長が鋤(すき)を、最後に竹中工務店の豊増史郎常務執行役員が鍬(くわ)を入れて施工の無事を祈念した。
神事を終えて片桐会長は「金融機関であるわたしたちは、大阪のまちを元気にする義務があると思っている。この建築が無事完成した暁には大阪を元気にする建物になると信じている」とあいさつ。安藤氏も「今井兼次のレリーフを保存すると決めたことはすばらしい決断だった。文化の薫るまち・大阪の一助となる新たなモニュメントになるだろう。われわれは日本の建築技術は世界一という誇りを持って施工に臨み、大阪の元気につなげていく」と意気込んだ。
中央区本町2にあった「本町ビル」跡地に建設される(仮称)大阪商工信用金庫新本店ビルの規模は、S一部RC造地下1階一部2階地上12階建て塔屋1層延べ9666㎡。建物用途は事務所・銀行。
本町ビルの屋上にあったモザイクタイル貼りのレリーフ「フェニックス」は、アントニ・ガウディの研究などでも知られる建築家・今井兼次が手掛けた。大阪市が都市魅力発信の一環で御堂筋周辺にある建築物の中から選定した「生きた建築ミュージアム」の1つにも選ばれている。レリーフは建物西側に設けられる広場に配置される予定だ。解体工事を11月末までに完了させて12月から新築工事に着手、17年5月末の完成を目指す。
建設地は中央区本町2-9-1。
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8月27日に大阪市中央区の建設地で起工式が行われた。神事ではまず安藤忠雄氏が鎌(かま)を入れた。続いて施主である大阪商工信用金庫の片桐陽会長が鋤(すき)を、最後に竹中工務店の豊増史郎常務執行役員が鍬(くわ)を入れて施工の無事を祈念した。
鎌入れする安藤忠雄氏 |
中央区本町2にあった「本町ビル」跡地に建設される(仮称)大阪商工信用金庫新本店ビルの規模は、S一部RC造地下1階一部2階地上12階建て塔屋1層延べ9666㎡。建物用途は事務所・銀行。
本町ビルの屋上にあったモザイクタイル貼りのレリーフ「フェニックス」は、アントニ・ガウディの研究などでも知られる建築家・今井兼次が手掛けた。大阪市が都市魅力発信の一環で御堂筋周辺にある建築物の中から選定した「生きた建築ミュージアム」の1つにも選ばれている。レリーフは建物西側に設けられる広場に配置される予定だ。解体工事を11月末までに完了させて12月から新築工事に着手、17年5月末の完成を目指す。
建設地は中央区本町2-9-1。
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