2015/11/19

【DIVERSITY働きかた】工務店女性社員の感性を共有 パネル工法で会発足

LIXILの住宅向け高性能パネル「スーパーウォール(SW)」工法を扱う工務店の女性社員が中心になり、「SWブリリアント会」を発足した。13日に東京都新宿区のLIXILショールームで開かれた初会合には、全国から総勢73人の女性会員が集まった=写真。
 初代会長に選任された木村工務店(京都府京田辺市)の藤本景子さんは、自らが実践する顧客への「共感営業」を紹介し、「女性ならではの感性・感覚を生かし、自分のネットワークを大切にしながら、各社の業績を上げてもらいたい」と語った。同会は女性が中心となり、人と人をつなぎ、豊かな暮らしを創造することを理念に掲げ、定期的に情報共有を図る。初会合でも女性活躍の事例が紹介された。

 「自分のカラーでできることがあるんです」。結婚をきっかけに婚家の林工務店(京都市伏見区)を手伝うようになった林千鶴さんは、そう話した。引っ込み思案で接客が苦手だったが、同窓会で工務店に嫁いだことを話したところ、2世帯住宅の問い合わせが来て、受注することができた。それ以降、地域行事やPTAに少しずつ参加するようになり、工務店の駐車場でもバーベキュー会を開いたりしながら、徐々に顧客を獲得。気が付けば自分ひとりで1億2400万円を受注していたという。
 馬渡ホーム(福岡市西区)の馬渡敬子さんは「出会いを大切に、追い込まず、自然に選んでもらう」営業の心得を紹介した。明るい性格を生かし、訪ねてきた自動車の営業マンにも逆に売り込み、家屋新築を1軒受注したこともある。自らの顧客に呼び掛けて「ブルーローズの会」を発足し、定期的にイベントを開くなど顧客との対話を重視している。
 事例発表を聞いた全国SW会の石川誉興会長は「女性のやり方は地に足が付いている」と絶賛。SWブリリアント会では会員同士の情報共有だけではなく、LIXILにも提案していきたいと考えている。

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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