2015/11/09

【水戸芸術館】取り組むべき課題と解決策を示す「3・11以後の建築」展 1/31まで


 水戸市の水戸芸術館現代美術ギャラリーで、7日から展覧会「3・11以後の建築」が始まった。これに先立つ6日、会場内でプレス向け内見会が開かれた。金沢21世紀美術館(金沢市)の鷲田めるろキュレーターや同展覧会ゲスト・キュレーターでコミュニティーデザイナーの山崎亮氏らが内容を説明した。会期は2016年1月31日まで。写真は「陸前高田のみんなの家」の模型。

 鷲田氏は、今回の展覧会が14年11月から金沢21世紀美術館で開いたものの巡回展となった経緯を説明した。金沢と同様にゲスト・キュレーターは建築評論家の五十嵐太郎東北大大学院教授と山崎氏の2人が務め、「この2人をゲスト・キュレーターに選んだことに最大のメッセージを込めた」と語った。
 山崎氏は、「11年以降、建築の分野が取り組まなければならない課題と、それに対する解決策を示した展覧会と理解してほしい」と述べた。

避難所用 紙の簡易間仕切りシステム

 同展覧会は、東日本大震災が建築家と建築界に与えた意識の変化について、21組の建築家の取り組みを紹介するもの。金沢の展示に比べ、同震災の被災地である水戸にローカライズした展示を加えるなどアップデートした内容となっている。
 主催は水戸市芸術振興財団。休館日は月曜日。入場料は800円。
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