中国地方整備局の女性職員で構成する「くらしてミーティング」は13日、広島市中区の広島合同庁舎2号館で土木技術者女性の会と広島大学の女子学生との「産・学・官の女性技術者意見交換会」を開いた=写真。学生に対して就活や土木分野で活躍するために必要なこと、ワークライフバランスに関することなど経験談をもとにアドバイスした。
冒頭、中国地方整備局の野田勝企画部長は「入札契約手続きの中で男性を含めた育児休暇を取りやすくする試みを始めるなど局全体の取り組みのほか、日ごろから女性職員がさまざまな活動を展開している。こうした活動や若い方々との意見交換会を通じて、より良い施設整備と働きやすい職場環境の整備につながることを願っている」とあいさつした。
就活については、「リクルート的な活動ではなく、直接会社のホームページにアクセスしメールを送って自分を売り込んだ」「地質希望だったが、調査の成果がどう形になるのかということに興味を持ってゼネコンを選んだ」など経験談をもとにアドバイスした。最近は女性が話題となることが多く、意見を述べる機会も増えたことを受け「女性がキャリアアップするためにも、男性を交えた意見交換の場も重要」と話した。
そのほか、公務員と現場それぞれの職場の1日を紹介した。
参加した学生からは、「参考になった」「心強く思った」など土木の道へ進むことに対して前向きな感想が述べられた。
土木技術者女性の会は、ゼネコンやコンサルタントを始め大学の教員などバラエティーに富んだ構成となっており、中国整備局の職員や広大の学生もメンバーとして活動している。
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