2015/11/18

【六価クロム浄化剤】再生コン砂に混ぜるだけ! 初野建材工業の「再生6出なし」


 初野建材工業(埼玉県川越市)が開発する六価クロム浄化剤「再生6出なし」は、再生コンクリート砂に数回吹きかけて混ぜるだけで人体に有害な六価クロムを浄化できる画期的な商品だ。
 六価クロムを浄化するには、さまざまな方法があるが、同社製は時間、手間、コストに優れ、他社を圧倒する。主成分がサトウキビから精製した後の残り液でできているため、人体に害がなく、環境にもやさしい。

 初野直樹社長は「再生砂・再生砕石に含まれる六価クロムの浄化剤で、これだけ簡単に使用できる商品はほかにない」と自負する。散布し、かき混ぜるだけで六価クロムが浄化でき、浄化槽などの再生砂による埋戻しの際には水締め時にも使用できるからだ。
 安価なことも特徴の1つ。環境基準の1リットル当たり0・05グラムを1t当たり約350円で基準値以下にすることができる。重量比0.1%の噴霧で1リットル当たり最大0・03グラムの六価クロムを下げることができ、作業時間の効率化が可能となる。
 また、「効果をデータ化して確認できるように徹底している 」という。さらなる性能向上のため、今なお研究を継続している。東京工科大学の杉山友康教授との産学連携協定で特許も取得した。同社の建材に使うことで、より安全な商品を提供できることが強みとなった。
 現在は放線菌を使ったバイオ技術を生かし、土壌用に適した「改良6出なし」も販売している。セメント系固化剤を活用した地盤改良工事でも土壌汚染が懸念されている現状を踏まえ、「コンクリートやセメントに六価クロムが含まれている事実は認知が薄い。啓蒙活動が必要だ 」と初野社長は語る。
 住宅品質確保法の後押しや災害に備えた地盤強化工事の増加により浄化剤の需要は増すと見込んでいる。今後は同社の掘削技術を生かした六価クロムの含有量調査や工事サービス機関としての役割を目指す。
 26日と12月22日に、いずれも関東地方整備局職員の技術力向上などを目的とした「建設技術フォーラム」「先端技術セミナー」で技術講演を予定している。
 初野社長は「一番に環境への負荷を減らしたい。土壌汚染の実態を踏まえながらセメント系固化剤を使った地盤改良工事を例に、六価クロムを還元する技術を講演したい」と意欲を示す。
◆初野建材工業 埼玉県川越市宮元町82-1。電話049-224-5131。
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