富士ピー・エスは、女性ならではの視点で現場の安全衛生面をチェックする女性安全パトロール隊「TEAM FLAP」を編成し、5日に福岡県久留米市で同社が施工する県道久留米筑紫野線神代橋上部工工事(1工区)の現場をパトロールした。FLAPは今後も定期的に活動し、関東、関西へと範囲も広げていく。女性らしい細やかな“気づき”で安全や職場環境の向上に貢献することが期待されている。
同社では、以前から女性社員が参加した安全パトロールを実施しているが、現場への女性技術者の受け入れなど、より良い職場環境づくりを目指し女性社員5人による「TEAM FLAP」(F=富士ピー・エス、L=レディース、A=安全、P=パトロール、通称=はばたき隊)を正式に編成した。この日はリーダーの薦田美佐さん(土木本部土木管理グループ土木管理チーム課長)を始め井上尚子さん(建築部建築チーム課長)、観音寺紅実さん(土木部営業チーム)、出口亜弥さん(総務人事グループ人事チーム)、福岡絵梨さん(財務グループ)の全員が参加し、チーム初めての出動となった。
工事概要の説明を受けた後、P1現場に入り、専用のチェックシートを片手に熱心に説明を聞きながらパトロールした=写真。
講評では、「現場のトイレや休憩所など全般的にきれいだった」「現場の昇降用階段は広く昇りやすい。途中に花や服装をチェックできる鏡も置かれ好感が持てた」などと評価した一方、ごみ置き場の周辺が片付けられていない、足場すきま板の一部が浮いているなど細やかな指摘があった。作業を終えた薦田リーダーは「今後もしっかりと現場のことを勉強し、現場をサポートしていきたい」と抱負を語った。
同現場には近く新人女性技術者が配置される。参加した桑原安男常務執行役員九州支店長は「これからは女性技術者を積極的に活用する。安全や衛生面で受け入れる環境を整えるためにFLAPの意見を取り入れたい」と活動に期待を寄せた。また、作業所の坂本雅人所長は「いつものパトロールと雰囲気が違い、気が引き締まる」と感想を述べていた。
同工事は福岡県の発注。神代橋は全長390.2m、幅22.7-30.7mのPC5径間連続3室箱桁橋。このうち、富士ピー・エスの施工区間は197.1m。工期は2016年9月30日まで。10月末現在の進捗率は約54%。工事場所は久留米市山川神代3。
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