2015/11/19

【現場から】豊洲新市場の冷蔵倉庫PC免震 東亜建設工業がIR見学会

東亜建設工業は17日、東京港でアナリスト向け現場見学会を開いた。豊洲新市場内の冷蔵倉庫建設現場を視察したほか、東京港内に計画がある新旅客埠頭や海底トンネルなどの建設予定地などを船上から見学した。
 豊洲新市場の冷蔵倉庫は、ホウスイが計画している延べ約2.5万㎡の大型倉庫。プレキャスト・プレストレストコンクリートに免震構造を組み合わせる。コンクリート造の冷蔵倉庫とS造の事務所棟を一体化する計画で、構造や階高が異なる両棟の接続部は施工難易度が高い。アナリストたちは1階スラブから現場全体を見渡し、免震ピットなども目にすることができた。
 冷蔵・冷凍倉庫は同社の得意分野で、業界トップの施工実績を持つ。特にPC免震倉庫に力を入れており、冷凍技術などについても専門家を交えて独自の研究を重ねるなど、技術とノウハウの蓄積を進めている。

 船に乗り込んだアナリストたちは、東京港内の土木プロジェクト計画地などを海上から見学。桟橋の維持補修事業が計画されている晴海埠頭のほか、世界最大のクルーズ船に対応する新旅客埠頭の計画地、沈埋トンネルが計画される第二航路、浚渫土などを処分する新海面処分場なども視察した。
 新規の沈埋トンネルプロジェクトとして注目を集める臨港道路南北線整備事業は、東京湾10号埋立地(有明エリア)と中央防波堤内側埋立地を結ぶ2.5㎞の道路を建設する。海底部は7つの沈埋函を接続する計画で、2020年度の供用開始を目指し、16年度から関連工事が始まる見通しだ。

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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