茨城県魅力ある建設事業推進連絡会議(CCI茨城)がひたちなか市立那珂湊中学校(道口満男校長)で進めていた体験学習の集大成となる木造倉庫「湊ハウス」の完成引き渡し式が26日、関係者らが出席してとり行われた。木造倉庫は校倉(あぜくら)工法で建設され、茨城県建設業協会の青年部組織「建設未来協議会(増子秀典会長)」大宮・大子地区会が中心になって生徒とともに取り組んだ。2年生159人が監督者らの指導のもと10月1日に測量や基礎工事、同21日に組み立て工事を実施し、普段触れることのない測量機やバックホウなどの重機を駆使した。
主催者あいさつで、CCI茨城の橋本義彦茨城県土木部技監兼検査指導課長は「自分たちの手で力を合わせたこの倉庫づくりを、皆さんの将来について考える際に参考にしていただきたい」と述べた。続いて、茨城県建設業協会の高野潔氏と増子秀典氏は、建設業が生活インフラを支える役割を担っていることを事例を交えて説明した。
来賓あいさつでは、ひたちなか市教育委員会の根本宣良教育次長が教育長のメッセージを代読して伝えた。
道口校長は「前の東京オリンピックの時には新幹線や高速道路の建設ラッシュで日本社会の成長を見て感じとることができたが、現在は難しい。今回の体験学習を学校としてキャリア教育に活かしていきたい」と話した。生徒を代表して高橋琴雅さんは「貴重な良い体験ができました。完成したログハウスを大切に使っていきたい」と述べた。
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