横浜市は26日、横浜環状北西線のシールドトンネル発進立坑工事現場(緑区北八朔町)で報道陣向けの見学会を開いた。8月から掘削を開始し、約3カ月で深さ約23m、ダンプカー約5000台分の土を掘削した。現場付近は農地で、農作物の生育に配慮した工夫を取り入れることで昼夜施工を実現している。鉄筋コンクリート擁壁の打設作業などを経て、順調に進めば16年度末にもシールドマシンが発進する。
同事業は東名高速道路と第三京浜道路を結ぶ延長約7.1㎞(うちトンネル部約4.1㎞)の自動車専用道路で、外回り方面を首都高速道路会社、内回り方面を横浜市が発注主体となって整備を進めている。今回公開した現場は戸田建設・京急建設・横浜建設JVが施工する「高速横浜環状北西線(北八朔地区)街路整備工事(その1)」で、4月に着工した。
施工に当たっては現場周辺の農作物に配慮した工夫を取り入れた。湿度や光に敏感な梨の生育を妨げないよう、工事現場と接する梨園に開け閉め可能な『魔法のカーテン』を設置した。昼、夜の時間帯別にカーテンを開閉することで、農作物への影響を極力排除するなどし、昼夜施工を可能とした。
同現場の鷹取寛作業所長(戸田建設)は、「1日も早い完成を目指したい」と話す。今後も近隣住民への配慮や施工方法を工夫し、円滑な施工を心掛ける。
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