九州地方整備局は26日、同局ウェブサイトの「いきいき現場づくり」のページに、業務版の「意見の窓口」を開設する。業務履行者との円滑な意思疎通を図ることが目的で、受け付けた質問の回答は公表する。
同局は、「いきいき現場づくり」の一環として、工事では現場技術者の意見とその回答を同局ウェブサイトで公表している。2009年度に開設し、これまで298項目の質問・回答が掲載されている。
他局でも質問を受け付けているが、回答を公表しているのは九州整備局だけだ。回答はデータ蓄積され、設計変更やワンデーレスポンス、積算や特記仕様書などの発注者の考え方がわかり、受発注者のコミュニケーションの強化につながっている。
一方、コンサル関係では、「仕様書にないことを要求される」「履行中業務の内容変更への対応が不十分」など、工事関係と同様の課題を抱えつつも、それに意見したり、広く共有する場がなかった。こうした現場の不満を受け、ことし7月に開かれた建設コンサルタンツ協会との意見交換で、同協会九州支部が「意見の窓口」の開設を要望していた。「意見の窓口」は工事と同じページに設け、調査・設計業務関係として工事関係と区別する。開設後は、さまざまな意見の提出が予想され、同局は同支部と設置した業務円滑化調整会議などを通して課題解決を検討していくこととしている。
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