首都高速道路会社は8月28日、防災訓練の一環として、品川清掃工場に近い首都高速品川線大井北換気所敷地内(東京都品川区)で道路啓開訓練を実施した。マグニチュード7・3の都心南部直下地震の発生を想定し、横転車両の移動や引き起こしなど一連の道路啓開作業の実働訓練を行った=写真。菅原秀夫社長を始め、東京西局の社員とグループ会社職員ら約50人が参加し、本番さながらに取り組んだ。
訓練は、高速道路上に約30cmの路面段差と約50cmの開きが生じたほか、一般車両が横転し2車線とも通行できない状況を想定。緊急交通路として1車線を確保するため、ゴージャッキを使った乗り捨て車両の移動や、レッカー車によって転倒車両を片側車線に移動した。転倒車両の引き起こし作業と並行して、路面段差と開きを軽量土のうとゴムマット、渡し板で解消した。交通パトロールカーは滞留車両の誘導とともに、別班が段差ステップ材を使って段差を乗り越え、パトロールを続けた。今回の訓練では、土詰め土のう(25㎏)や敷鉄板(800㎏)に替えて、軽量土のう(5㎏)とゴムマット(25㎏)を使うことにより大幅に作業時間を短縮した。
菅原社長は「災害対策基本法の改正を踏まえた、より実践的な訓練となった。首都高速道路は路肩も狭く、マンパワーが必要となるため、軽量土のうの導入など材料にも工夫をしている」と総括した。同社は、毎年9月1日の「防災の日」前後に防災訓練を実施している。
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訓練は、高速道路上に約30cmの路面段差と約50cmの開きが生じたほか、一般車両が横転し2車線とも通行できない状況を想定。緊急交通路として1車線を確保するため、ゴージャッキを使った乗り捨て車両の移動や、レッカー車によって転倒車両を片側車線に移動した。転倒車両の引き起こし作業と並行して、路面段差と開きを軽量土のうとゴムマット、渡し板で解消した。交通パトロールカーは滞留車両の誘導とともに、別班が段差ステップ材を使って段差を乗り越え、パトロールを続けた。今回の訓練では、土詰め土のう(25㎏)や敷鉄板(800㎏)に替えて、軽量土のう(5㎏)とゴムマット(25㎏)を使うことにより大幅に作業時間を短縮した。
菅原社長は「災害対策基本法の改正を踏まえた、より実践的な訓練となった。首都高速道路は路肩も狭く、マンパワーが必要となるため、軽量土のうの導入など材料にも工夫をしている」と総括した。同社は、毎年9月1日の「防災の日」前後に防災訓練を実施している。
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