神奈川県型枠工事業協同組合(小泉義明理事長)は7月27日、東京都八王子市の日本工学院八王子専門学校で、初めての出前講座を実施した。土木・造園科土木コースの2年生約30人が参加した。田中秀明事務局長が型枠工事業の歴史、役割などを講義した後、ものづくり工房に移り、作業を体験し、工程を学んだ。
冒頭、同協同組合の植村勝義技能教育委員会委員長は、過去に「3K」(危険、きつい、汚い)と呼ばれた建設業も現在は女性活用が進むなど就労環境が改善したことなどを説明し、「きょうはしっかりと学んでほしい」と呼び掛けた。
作業を体験 |
実習では独立柱と梁の組み立て作業を実施した。鉄筋組み立て、型枠の取り付けに続き、発泡スチロールをコンクリートに見立てて打設した。この後、質疑応答を行い、最後に型枠を解体した。実技指導は植村委員長や田中事務局長など計11人が担当した。神奈川県鉄筋業協同組合の天内一治副理事長らも手伝った。
同校は、産業界との連携・協力のもと、土木・造園科の生徒を対象に特別講座「土木技術者の道2016-五感を通して」を実施し、土木の魅力、業界、仕事、やりがいなどを五感で感じ、次世代の土木業界を担うためのキャリアデザイン、専門性、スキルの習得を目指している。5月から特別講義、体験型授業、現場見学を展開し、同協同組合は5回目の講座となった。
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