「復興、そして創生へ-土木の力で地域を元気に」をテーマとする土木学会(田代民治会長)の2016年度全国大会が、7日から9日までの3日間にわたって仙台市内で開かれる。東北での大会開催は8年ぶりで、東日本大震災発生以降初となる。メーンの年次学術講演会では、産学官の研究者・技術者が約3600件の研究成果を発表する。また、一般市民も参加できる講演会や映画上映などの多彩なイベントがめじろ押しだ。
8日は田代会長が「次世代に繋ぐ生産現場のイノベーション」と題して基調講演するほか、橋本五郎読売新聞特別編集委員が「日本の将来と東北の可能性」、竹村公太郎リバーフロント研究所・研究参与は「日本文明と土木-前近代、近代そしてポスト近代」をテーマにそれぞれ特別講演する。
さらに奥村誠東北大災害科学国際研究所副所長・教授をコーディネーターに、各地の若手研究者5人が「地域を元気にする新しい発想と技術-若手研究者が考える地域と土木の未来-」についてパネル討論する。
また、同大会の新たな試みとして、リレー講演を実施。リニア新幹線による中央新幹線計画や国際リニアコライダー(ILC)、相馬LNG基地建設工事などの土木プロジェクトの第一人者が“土木の今”を伝える。
このほか、東北地域づくり協会と虫プロダクションが制作したアニメーション映画『未来に向けて~防災を考える~』が7日と9日に上映される。
主なイベントの日程、会場は次のとおり。
〈7日〉
▽第71回年次学術講演会(午前9時、東北大川内北キャンパス)
▽研究討論会(午後1時、東北大川内北キャンパス)
▽国際関連行事・ラウンドテーブルミーティング、特別討論会など(午前9時、仙台国際センターおよび東北大川内北キャンパス)
▽映画会「2014年度土木学会映画コンクール&川と橋の特集」(午後1時、東北大川内北キャンパス、入場無料)
▽同・アニメーション「未来に向けて~防災を考える~」(午前10時30分、同、同)
▽リレー講演「土木の今を聞く」(午後1時、仙台国際センター展示棟、同)。
〈8日〉
▽第71回年次学術講演会(午前9時、東北大川内北キャンパス)
▽基調講演会・田代会長「次世代に繋ぐ生産現場のイノベーション」(午後1時、仙台国際センター会議棟、入場無料)
▽特別講演会・橋本特別編集委員「日本の将来と東北の可能性」竹村研究参与「日本文明と土木~前近代、近代そしてポスト近代~」(午後1時40分、同、同)
▽全体討論会「地域を元気にする新しい発想と技術-若手研究者が考える地域と土木の未来-」(午後4時、同、同)
▽映画会「特集・みちのくの明日を拓く~鉄道編~」(午前10時、同、同)
▽熊本地震報告会(午前9時30分、同展示棟、同)。
〈9日〉
▽第71回年次学術講演会(午前9時、東北大川内北キャンパス)
▽研究討論会(午後1時、同)
▽映画会「特集・震災と復興に向けた取り組み」(午前10時40分、同、入場無料)
▽同・アニメーション「未来に向けて~防災を考える」「パッテンライ!南の島の水ものがたり」(午後1時、同、同)
▽高校生シンポジウム(午後3時、東北大川内北キャンパス、同)。
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