2016/09/02

【太陽工業】膜屋根で軽く明るい! テント素材の事務所・店舗施設を販売開始


 太陽工業は、テント素材の事務所・店舗施設の販売を開始する。膜屋根の利点である軽さや採光性を生かし事務所や店舗など居室空間としての需要獲得を目指す。写真はデルルーム・フレックスエクスペリエンスセンター

 同社が展開している産業用固定式テント「フレックスハウス」など、これまで非居室空間に限定していた用途を広げ、ニーズ拡大を狙う。
 大阪本社(大阪市淀川区)敷地内にモデルルーム・フレックスエクスペリエンスセンター(FEC)を開設。8月31日に報道陣に公開された。FECは、2階建て延べ550㎡。屋根は膜構造で柱と梁はS造とラーメン構造を採用。外壁にはガルバリウム鋼板を使用している。用途は事務所。同社直営で1月に着工、6月末に完成した。米国に本社を置くデザイン事務所・ゲンスラーアンドアソシエイツが意匠監修した。
 テント膜の重さは1㎡当たり1㎏以下という超軽量を実現。工期短縮のほか地震時のリスクやコストも低減できる。「工期は在来工法と比べ約2カ月短縮可能で、建設コストは坪当たり30万-50万円」(同社)としている。また膜材ならではの採光性で、日中は照明なしでも明るさが確保でき、照明コスト縮減も実現する。
 当面は平屋建てで床面積1000㎡くらいまでの建築物に対応する。用途としてオフィスのほか飲食・商業施設、スポーツ(フィットネスクラブ)など想定している。将来的には年間100億円規模の事業に成長させる方針だ。
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